大手銀行5行は10月31日、11月の住宅ローン金利を発表した。代表的な固定期間10年の基準金利を、全行が4カ月連続で引き上げた。7月に日銀が大規模金融緩和策を修正して以降、長期金利の上昇が続いていることを反映した。
10年固定の最優遇金利は、三菱UFJ銀行が前月から0.10%上昇の1.04%、三井住友銀行が0.15%上昇の1.29%、三井住友信託銀行が0.28%上昇の1.54%、みずほ銀行が0.10%上昇の1.55%、りそな銀行が0.15%上昇の1.80%。
長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りは10月31日に一時0.955%と、10年5カ月ぶりの高水準を付けた。日銀は同日の金融政策決定会合で、7月に続き金融緩和策を修正。長期金利が事実上の上限としてきた1%の水準を、一定程度超えることを日銀は容認しており、各行が固定金利をさらに引き上げる可能性が高まっている。
一方、短期金利が影響する変動金利の最優遇金利は5行とも据え置いた。
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