総務省統計局は10月31日、2023年9月分の労働力調査(基本集計)の結果を公表。就業者数(全体)は6787万人で、前年同月比では21万人の増加となり、14カ月連続して増加となった。建設業は503万人で前年同月と比べて11万人(2.2%)増加。前月比では24万人増加した。
男女別(全体)では、男性は3722万人で同5万人の増加。女性は3065万人で同16万人増加した。建設業は男性が412万人、女性が90万人となった。このうち専門的・技術的職業従事者は男性が35万人、女性は3万人だった。
建設業の年齢別内訳は15~19歳が3万人、20~29歳が49万人、30~39歳が73万人、40~49歳が110万人、50~59歳が124万人、60~64歳が41万人、65歳以上が79万人。20~30代の合計と60歳以上の合計がほぼ同数となっている。
建設技術者の就労時間は月170時間超
月間就業日数は、全産業平均が19.0日、建設業は20.1日とほぼ平均並み。建設業のうち管理的職業従事者は20.2日、専門的・技術的職業従事者は19.8日だった。
一方で月間就業時間は、全産業平均は148.2時間だが、建設業は163.7時間で、平均を15.5時間上回っている。このうち専門的・技術的職業従事者の就業時間は174.2時間で、全産業平均よりも26時間多かった。また週間就業時間は、全産業平均が36.7時間であるのに対し、建設業は41.4時間。このうち管理的職業従事者は41.1時間、専門的・技術的職業従事者は44.9時間で、いずれも法定時間外労働の基準となる1週40時間を超えた。
■関連記事
建築で3年連続生産性が低下―日建連「フォローアップ調査」
建設労働者の処遇改善求める100万人署名 全建総連が実施
建設業の時間外労働、業種間でばらつき 解体や内装で増大
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。