アイカ工業(愛知県名古屋市)が10月30日発表した2024年3月期第2四半期決算は、売上高は海外で販売価格を引き下げた影響を受け、好調だった前期との比較で3.7%減の1133億700万円に。営業利益は同20.9%増の114億600万円、経常利益は同17.0%増の120億4700万円、純利益は同14.8%増の73億9000万円と、いずれも上期では過去最高となった。
化成品の売上高は636億9700万円(同11.1%減)、営業利益(※)は42億2500万円(同11.7%増)。海外の売上比率は71.1%。売上減は国内における合板用接着剤の低迷、海外でのテキスタイル用ウレタン樹脂やパッケージ用UV硬化型樹脂の不調などが要因。一方、国内では外装・内装仕上塗材「ジョリパット」が好調に推移した。
建装建材の売上高は496億1000万円(同7.7%増)、営業利益(※)は90億9000万円(同21.9%増)と好調。メラミン化粧板が国内でホテルや医療福祉施設などで需要を獲得。海外でも東南アジアで売上を伸ばした。他に抗ウイルスメラミン不燃化粧板「セラールウイルテクトPlus」が新築・改修向けともに拡大し、売上増に寄与した。
通期の業績予想は、概ね計画通りに推移していることから、売上高は同3.3%増の2500億円、営業利益は同4.6%増の215億円、経常利益は225億円、純利益は132億円を見込む。
※配賦不能営業費用控除前の営業利益
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