新潟の山新林業が自己破産申請へ　負債約8億2000万円

信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、山新林業（新潟県村上市）が10月25日付けで債務整理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入ったことが分かった。負債額は2022年9月期末時点で約8億2000万円とみられる。

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1967年創業の集成材メーカー。窓枠や化粧張りなど造作用集成材製造を主軸に、建具材などの卸売りも手がけていた。集成材製造では、建築物の内部造作に用いられる木材、木材加工品を製造。大手ハウスメーカーなどを得意先として、新潟県内のほか、北海道、東北、北陸、関東まで営業エリアを拡大。ピーク時には売上高約21億2000万円を計上していた。

しかし、その後はローコスト住宅の台頭や洋室の増加により、得意とする和室向けの需要が低迷。売り上げの減少に歯止めがかからず、2022年9月期の売上高は約4億5900万円に落ち込み、6期連続の赤字決算に陥っていた。近年では、さらに受注が低迷。設備投資や赤字補てんのために導入した借入金の返済負担も重く、原材料やエネルギー価格の高騰も加わり、厳しい資金繰りが続いていた。

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