信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、橋本建設(札幌市)が10月20日までに事後処理を弁護士に一任、自己破産を申請する予定であることが分かった。負債は2023年1月期末時点で約2億7000万円の見込みだが、変動している可能性がある。
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2010年設立。札幌市内を中心に住宅や店舗、アパート、マンションの床、壁、住設機器、外壁などの内装工事全般を手がけるほか、木造建築工事やリフォーム工事も行い、2022年1月期には売上高約3億4900万円を計上していた。だが近年は、大口案件が少なく、同業者間の受注獲得競争もあって業績が伸び悩んでいた。この間、コロナ関連融資を受けるなどして繰り回しをしていたが、外注費に加えて資材価格の上昇もあって採算は悪化、今期に入ってからも業況は改善せず、先行きの見通しが立たなくなった。
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