昨今の高効率化したエアコンにはどのような技術が使われているのか? それを生かすにはどう使うべきか。エアコン選定のための基礎知識と運転方法のコツをQ&Aにまとめました。電気電子分野から電力分野までカバーする東海大学工学部の木村英樹教授への取材をもとに、ケンジと松太郎の対話形式で構成しています。
取材協力:東海大学工学部教授・木村英樹 資料提供:同(特記以外)
Q. 高効率エアコンの能力を引き出す運転方法は?
A.大きな熱交換器の能力を生かすために吸込口周辺の空間を確保。その上でリモコンを活用して設定温度を変えてなだらかに室温を上げる(下げる)。一般的な運転方法と比べて25%程度消費電力を減らせる意
ケンジ 高効率エアコンを生かす使い方は?
松太郎 まずは室内機の吸込口上部の空間の確保だ。メーカー規定の2倍はほしい。三菱電機MSZ-FZ2022Sだと70㎜なので140㎜はほしい。
ケンジ それは何で?
松太郎 空気抵抗が小さくなるため熱交換器を通る空気の量が増えて、熱交換率が高まる。特にこの機種は大型軸流ファンが2個付いており、中央の奥側に空気が届きにくい。
ケンジ 省エネになる運転方法は?
松太郎 時間をかけて設定温度に到達させることだ。MSZ-FZ2022Sは4つの時刻に設定温度をセットできる。木村氏の場合、冬は・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー10月号(2023年9月30日発行)効く冷暖房[超]Q&A〈機器選定・施工編〉』(P.58〜)でご覧ください。
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