関西電力と九州電力を除く電力大手8社は10月27日、12月の電気料金を値下げすると発表した。標準家庭での値下げ幅は前月比37~119円で、石炭価格の下落を反映した。九州電は、離島での発電に必要な燃料の費用が膨らんだことに伴い、標準家庭で3円値上げする。
電力使用量が月260キロワット時の標準家庭の場合、東京電力は前月比52円減の7459円となる。関電は、燃料費の上昇分を料金に反映できる「燃料費調整制度」の上限に達しており横ばいだった。
都市ガス大手4社は原料の液化天然ガス(LNG)の価格上昇を受け、全社が値上げ。上げ幅は6~9円となる。
政府は負担軽減策として、電気料金は1キロワット時当たり3.5円、都市ガスは1立方メートル当たり15円を補助している。政府は近くまとめる総合経済対策に、電気・ガス料金の負担軽減措置の来年4月末までの延長を盛り込む方向で検討している。
◇12月の電気・ガスの標準家庭料金
【電力】 月額料金 前月比
北海道 8249 ▲48
東 北 7480 ▲70
東 京 7459 ▲52
中 部 7085 ▲37
北 陸 6595 ▲81
関 西 6146 ―
中 国 7200 ▲106
四 国 7264 ▲73
九 州 6129 3
沖 縄 7934 ▲119
【ガス】
東 京 5337 8
大 阪 5887 8
東 邦 6496 9
西 部 6179 6
(注)単位円。―は据え置き、▲はマイナス。月間使用量は、北海道電と北陸電は230、九州電は250、その他は260(いずれもキロワット時)。東京ガスと大阪ガスは30、東邦ガスは31、西部ガスは23(いずれも立方メートル)
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