2025年大阪・関西万博で、関西広域連合が出展する「関西パビリオン」の建設費が、従来の計画の約5億2000万円から約6億7000万円に増える見込みとなったことが、25日までに分かった。設計変更や資材価格の高騰などが要因。
関西パビリオンは、灯籠をイメージした六角形の建物で、延べ床面積約1900平方メートル。独自にパビリオンを整備する大阪を除く関西5府県と周辺4県が共同で設置する。
関係者によると、スタッフルームの拡大やトイレ増設といった設計変更に加え、資材価格高騰などの影響で建設費は約1億5000万円上振れする見込みという。
万博を巡っては、日本国際博覧会協会が20日、資材価格や人件費の高騰を受け、会場全体の建設費が当初想定の約1.9倍の2350億円になる見通しを政府などに伝えていた。関西パビリオンの建設費はこれとは別枠。
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