世界最大の建材サンプルマーケットプレイス「Material Bank」(米国)の日本での事業展開を行うDesignFuture Japan(東京都渋谷区)はこのほど、建材サンプルマーケットプレイス「Material Bank Japan」を正式公開した。複数ブランド横断検索・一括請求システムと物流オペレーションを確立したことで、ユーザーは多様なメーカーの建材サンプルを1つのウェブサイトで素早く検索でき、深夜0時までの注文で最短翌朝に一箱で受け取ることができる。送料も無料。インテリアデザインや建築設計などに従事するデザイナーにとって、煩雑なサンプル取り寄せ業務が大幅に効率化できるとする。
サンプルの配送先を複数個所に指定することもできるため、業務メンバーや施主と同じ素材を確認しながらコミュニケーションをとることも可能。
「Material Bank Japan」の10月12日時点の建材サンプル取扱数は、200ブランド・5万SKU(受発注・在庫管理を行うときの最小管理単位)以上で、デザイナーが直接問い合わせできるブランド担当者の登録数は500人を超える。
日本でのサービス展開では、単一の事業者での全国翌日発送が難しく、受付終了時刻も早める必要があったが、配送オペレーションの改善と複数手段を組み合わせた独自の配送手段により、全国への1ウェブサイト・1箱・1晩での提供を国内で初めて実現した。また、各メーカーからの発送を1箱(一括発送)にしたことで配送数を減らし、環境負荷軽減に貢献。サンプル発送トレーは、返送ボックスとしても利用できる。サービスの本格展開後は、削減(Reduce)に加え、返送・再利用(Reuse)促進にも取り組んでいくとした。
7月には建築・インテリアデザイン業界の課題改善に資するための環境レポート提供プログラム「Carbon Impact Program」を開始。賛同企業が28社に拡大したことを受け、各社との連携のもと、国内の環境負荷軽減に関する課題の検証を本格化していく予定。
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