不動産経済研究所は10月18日、2023年9月の首都圏と近畿圏の新築分譲マンション市場動向を公表した。首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)1都3県の発売戸数は2120戸で対前年同月比4.1%増で3カ月連続の増加。近畿圏(大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山)2府4県の発売戸数は1393戸で対前年同月比4.6%増で3カ月ぶりに前年同月を上回った。
首都圏の初月契約率は67.7%(前年同月比6.1ポイント増)。戸当り平均価格は6727万円で前年同月比74万円(1.1%)増。1㎡当り単価は101.8万円で同0.6万円(0.6%)増。ともに7カ月連続のアップとなった。
9月末時点の販売在庫数は4737戸(前月末比25 戸増加)。フラット35登録物件戸数は1765戸で全体の83.3%を占めた。即日完売物件は3物件29戸。9月の超高層物件(20階以上)は 10物件・341戸で契約率は43.7%。
地域別では東京都下が平均価格6.7%ダウン(5337万円)・㎡単価8.5%ダウン(77.6万円)となったが、それ以外は平均価格、㎡単価とも上昇だった。10月の発売戸数予測は3000戸程度の見込みとした。
一方、近畿圏の契約率は80.5%(前年同月比9.0ポイントアップ)。戸当り平均価格は4527万円で前年同月比171万円(3.6%)減で3カ月ぶりのダウン。1㎡当り単価は75.9万円で同0.5万円(0.7%)増で2カ月ぶりのアップとなった。
9月末時点の販売在庫数は2762戸(前月末比125戸減少)。フラット35登録物件戸数は932戸で全体の66.9%を占めた。即日完売物件は2物件4戸。投資用物件は7物件・305戸。
地域別平均価格は大阪市部が23.1%ダウン(3520万円)、㎡単価は京都市部が5.4%ダウン(89.1万円)、京都府下が1.0%ダウン(60.9万円)。それ以外は平均価格、㎡単価とも上昇だった。10月の発売戸数予測は1400戸程度の見込みとした。
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