大和ハウスグループのTrumark Companies, LLC(トゥルーマーク社、米国カルフォルニア州)はこのほど、米国で戸建て住宅事業を行うJP Holdings,LLC(ワーセン社)の事業を譲受した。
ワーセン社は、米国カリフォルニア州の中央部地域を中心に土地の開発から住宅の建設、販売まで一連の事業を展開する戸建て住宅会社。一次取得者向けの商品から高所得者向けのハイグレード商品まで幅広く展開しているが、一次取得者や中間の所得者が購入者の9割以上を占めている。2022年の引渡戸数は398戸で、今年6月末時点でも、約3700区画の戸建て分譲住宅地を確保しているため、今後も安定的な住宅供給が可能だという。高所得者向けの商品供給に強みを持つトゥルーマーク社は、一次取得者から中所得者向け商品を中心にするワーセン社の住宅商品のデザインや営業手法などのノウハウを取得することで、戸建て住宅事業を強化していく。
大和ハウスグループは「第7次中期経営計画」において、海外事業では、売上高1兆円・営業利益1000億円を目指している。その中でも、米国では戸建て住宅や賃貸住宅などの事業拡大を進めることで、売上高7300億円を目指す。特に戸建て住宅では、大和ハウスグループ3社(スタンレー・マーチン社、キャッスルロック社、トゥルーマーク社)の引き渡し戸数を2022年の6010戸から2026年には1万戸まで引き上げることを目指し、経済が好調な米国東部・南部・西部を結ぶ地域において、宅地開発・販売拡大を進めている。
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