大東建託(東京都港区)は、7月に事業譲渡契約を締結した朝来バイオマス発電所(兵庫県朝来市)の来年度からの再稼働に向け、9月に同発電所の運営を行う新会社、大東バイオエナジー株式会社(東京都港区)を設立。このほど、林業事業者や森林組合、チップ工場から燃料となる木材の調達を開始した。
新会社では、発電所の運営や燃料調達だけでなく、チップ製造も行う。燃料の安定調達を目指し、製材端材や枝・根株など、燃料の品質条件・種類を拡大する予定だという。同社グループの主力である木造2×4工法におけるプレカットの過程で生じた製材端材も燃料に加える。
同発電所の再稼働後は、発電電力を西日本エリアでの同社グループ事業所に供給する予定で、これにより同社グループにおける再生可能エネルギーの国内導入率は50%に達する見込みとなっている。
昨年12月の発電停止前と同じく、森林資源の地産地消モデルを継続することにより、今後も、林業活性化と林地残材による災害対策に貢献していく。また、未利用木材などを燃料として利用することで、育林や再植林を促進し、森林の持続可能性に貢献していくとする。
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