2025年大阪・関西万博で、福島県内の建築家と建設会社が会場敷地内の一部施設の設計、工事を担うことが23日、分かった。施設はテレビ各局が中継などに使うサテライトスタジオで、県産木材を基礎部分や屋根に活用して建てるという。
万博協会が発注した工事で、受注したのは福島県大玉村の建築家佐藤研吾さんと、おおほり建設(同県郡山市)。佐藤さんによると、東北の企業が万博関連工事に参入するのは初めて。
施設は木造平屋建て、床面積約150平方メートル。佐藤さんは「東北から万博を盛り上げたい。会期後は建物を解体し、部材を福島県内の地域の施設に転用していく計画だ」と話している。
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