シーピーユー(石川県金沢市)はこのほど、建築業者に向けて住宅の省エネ性能をMicrosoft Excelでビジュアル化できるツール「住まいの省エネ評価シート Free版」の無料配布を開始した。
同ツールは、住宅の一次エネルギー消費量の計算結果PDFを読み込むことで、顧客に省エネ性能をわかりやすく伝えられる提案書を短時間で作成。設計した住宅の外皮性能や一次エネルギー消費量を表やグラフで表示し、省エネ基準や誘導基準を満たしているか判定できる。また、高断熱住宅のイニシャルコストとランニングコストを計算し、将来の電気料金の変動や買い替え費用を考慮した経済メリットがわかる提案書も作成する。
2050年カーボンニュートラル実現に向け、住宅建築業界では2025年度に省エネ基準適合義務化、2030年度までには義務基準をZEHレベルまで引き上げる方針が立てられるなど、省エネ住宅普及に向けた取り組みが加速。さらに、昨今の電気料金の値上げや物価高騰で、省エネ住宅への市場の関心も高まっている。
同社は同ツールの無料配布を通じて省エネ住宅の普及を促進し、一次エネルギー消費量の削減および脱炭素社会の実現に貢献するとしている。
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