2025年日本国際博覧会協会は10月18日、大阪・関西万博の「民間パビリオン構想発表会・第2弾」を開催した。飯田グループホールディングス(東京都武蔵野市)、ゼリ・ジャパン(東京都品川区)、パソナグループ(東京都港区)など、民間パビリオンを出展する6つの企業が登壇し、出展内容などについてプレゼンテーションを行った。なお、民間パビリオン出展者13者のうち7者(電気事業連合会、日本ガス協会など)は、10月4日に行われた第1弾の発表会でパビリオン構想を発表している。
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また、当日のトークセッションでは、大阪・関西万博のスペシャルサポーターでタレントの伊沢拓司さんと鶴崎修功さんがファシリテーターを務め、出展者の代表者と共に各パビリオンの魅力などについて紹介した。
飯田HDは華やかな「西陣織」ドーム
飯田グループHDは、大阪公立大学と共同で「人・社会・地球の健康」をテーマとしたパビリオンを出展。「ただいま/TADAIMA」をテーマに、快適で健康的な暮らしを実現するための最新技術や、カーボンニュートラルの実現に向けた新生活エネルギーについて、参加型コンテンツを使って紹介する。
パビリオン施設は、高松伸建築設計事務所の高松伸さんの設計による西陣織のドーム「サステナブル・メビウス」。未来と伝統との融合、持続・循環・継承、サステナビリティを表現する。
【「サステナブル・メビウス」の概要】
敷地面積:約3500㎡、構造:骨組膜構造(一部鉄骨造)、地下1階・地上2階建、楕円型ドーム直径24m×短径15m、最高高さ:約12.3mまたは約2.7m。施工会社:清水建設、西陣織制作:細尾(京都府京都市)。
パソナはアンモナイト形パビリオン
パソナグループは「いのち、ありがとう。」をコンセプトとしたパビリオン「PASONA NATUREVERSE」(=自然を尊重し大切にする世界)を出展。iPS細胞による再生医療の第一人者で大阪大学名誉教授の長澤芳樹さん、東京大学大学院教授の池上高志さんをエグゼクティブプロデューサーおよび監修に迎え、「からだ・こころ・きずな」について考える展示を行う。PRキャラクターは手塚治虫の「鉄腕アトム」と「ブラック・ジャック」。
パビリオン施設は、一級建築士事務所「the design labo」の板坂諭さんの設計による「心臓(いのち)の螺旋~アンモナイトからiPS心臓(いのち)まで~」。“いのちの象徴”として、アンモナイトの螺旋形状を模したドームデザインを採用する。
【「PASONA NATUREVERSE」の概要】
敷地面積:約3514㎡、延床面積:約2284㎡、構造:鉄骨造、地上2階建、楕円型ドーム 直径24m×短径15m、最高高さ:約16.75m。
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