日銀が10月23日発表した10月の主要銀行貸し出し動向アンケート調査によると、過去3カ月間の資金需要判断指数(DI)は企業向けがプラス5(前回はプラス4)と拡大した。建設・不動産業の需要拡大が目立ち、3期ぶりの上昇となった。
DIは、資金需要が「増加」「やや増加」と回答した割合から「減少」「やや減少」を差し引いた値。
業種別で見ると、建設・不動産では大企業向けがプラス8(同マイナス7)、中堅企業向けもプラス8(同マイナス3)、中小企業向けがプラス3(同マイナス2)といずれも拡大。原材料価格の高騰で調達コストがかさみ、資金需要が増加したとみられる。
全体の企業規模別では、大企業向けがプラス8(前回はプラス3)、中堅企業向けがプラス6(同0)、中小企業向けがプラス4(同マイナス1)だった。
今後3カ月の企業向け見通しはプラス5(同プラス4)。調査は、日銀と取引のある全国の金融機関で貸出残高上位50位までが対象。回答は9月11日~10月12日に行われた。
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