高断熱住宅の冷暖房計画を考える際に知っておくべき、熱源のことや暖房方式など基本的な事項をQ&Aにまとめました。東京理科大学講師の高瀬幸造氏への取材をもとに、ケンジと松太郎の対話形式で構成しています。
取材協力:東京理科大学講師・高瀬幸造
Q. 高断熱住宅に適した冷房用エアコンの選び方は?
A. 高断熱住宅は冷房負荷が小さいので低負荷運転時に効率が高い機器を選ぶ。最近は14畳用の最上位機種が最低出力が小さく、そのときの消費電力も少ないので低負荷運転に向いている
ケンジ 冷房の能力もピーク時の冷房負荷から求めるの?
松太郎 そうなるね。ただし、日射を考慮する必要がある。夏の日射取得を見誤ると冷房が効かなくなる。
ケンジ 日射の影響はどうやって確認するの?
松太郎 比較的簡単な目安としては、冷房期の平均日射熱取得率ηACを計算するといい。ηACは窓からの日射熱と屋根や外壁からの日射熱を評価した冷房期の指標だ。省エネ基準の基準値は6地域で2.8、7地域で2.7だ。
ケンジ 少なくともそれを下回る必要があるね。
松太郎 できたら2.0を切りたいね。それにはは東西の窓面積を減らし、南側の大きな窓には外付けブラインドなどを付けるのが基本だ。ちなみに・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー10月号(2023年9月30日発行)効く冷暖房[超]Q&A〈機器選定・施工編〉』(P.51〜)でご覧ください。
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