高断熱住宅の冷暖房計画を考える際に知っておくべき、熱源のことや暖房方式など基本的な事項をQ&Aにまとめました。東京理科大学講師の高瀬幸造氏への取材をもとに、ケンジと松太郎の対話形式で構成しています。
取材協力:東京理科大学講師・高瀬幸造
Q. 冷暖房を計画通り効かせるポイントは何か?
A. シミュレーションで室温と光熱費を算出、年間冷暖房負荷のピーク時間帯から必要能力を割り出す、電力中央研究所のウェブプログラムを用いる、松尾設計室考案の略算式を活用するなどがある
ケンジ 暖房器具の必要な能力や台数はどうやって決めるの?
松太郎 正確なのは「ホームズ君」などによる温熱シミュレーションソフトを活用することだね。断熱性能と冷房暖房方式を組み合わせて必要な能力や室温、光熱費を予測できる。
ケンジ そこまでやらないと失敗するの?
松太郎 省エネや省コストのためにギリギリを狙うとそうなる。対流方式の暖房なら送風機などで風量を増して熱量不足を補えるが、床暖房などの放射方式は能力不足だと絶対に暖まらない。
ケンジ でもシミュレーションソフトは高価だし、操作も難しい。もう少し簡単にできないの?
松太郎 QPEXなど安価なソフトを用いて年間冷暖房負荷を計算する方法もある。計算も短時間でできる。
ケンジ 年間冷暖房負荷ってどんな数値なの?
松太郎 断熱性能と各地の外気温データをもとに・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー10月号(2023年9月30日発行)効く冷暖房[超]Q&A〈機器選定・施工編〉』(P.50〜)でご覧ください。
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