信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、大工工事や内装仕上工事などを手掛けるハウビル建築工房(広島市)が、10月10日までに債務整理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入ったことがわかった。負債は、2022年9月期末時点で約1億1000万円。
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1999年に創業し、戸建住宅や分譲・賃貸マンション、事務所などの新築・改修に伴う大工工事を主体に、建具工事、内装仕上工事なども手掛けた。2022年9月期の売上高は約1億1000万円を計上していたが、下請け受注が中心で請負価格の低下に加え、外注費が負担となって採算性は乏しく、同期まで連続して赤字決算が続いていた。過少資本で余裕を欠いた資金繰りが続くなか、借入金の返済条件の緩和を受けたり、役員報酬を削減したりするなど再建に努めていたが奏功せず、事業の継続を断念した。
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