高断熱住宅の冷暖房計画を考える際に知っておくべき、熱源のことや暖房方式など基本的な事項をQ&Aにまとめました。東京理科大学講師の高瀬幸造氏への取材をもとに、ケンジと松太郎の対話形式で構成しています。
取材協力:東京理科大学講師・高瀬幸造
Q. 高断熱住宅に用いる暖房はどんな方式が適しているのか?
A. 光熱費はエアコンが最強。快適性は放射式暖房が有利。断熱性能を高めて少ない風量のエアコンで冷暖房できると対流式の弱点である気流感が緩和され、光熱費節約と快適性を両立できる
ケンジ 住宅に用いられる暖房機器はエアコン、FFストーブ、床暖房、温水パネルヒーターあたりか。どうやって選ぶべき?
松太郎 まずは熱源だね。光熱費は電気式ヒートポンプが圧倒的に安価。太陽光発電を備えれば昼間は買電せずに済むのも大きい。
ケンジ 電気以外のエネルギー価格も不透明だよね。ロシア・ウクライナ戦争の経過でも変わるだろうし。
松太郎 現状は都市ガス、灯油、プロパンガスの順に選ばれているね。
ケンジ 熱源以外ではどこを見ればいい?
松太郎 熱の伝わり方だ。大きくは対流方式と放射方式がある。対流方式は空気で熱を伝える方式。エアコンやファンヒーターなど温風を吹き出す機器だ
ケンジ 放射はどんな熱の伝わり方なの?
松太郎 面の温度を高めて・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー10月号(2023年9月30日発行)効く冷暖房[超]Q&A〈機器選定・施工編〉』(P.49〜)でご覧ください。
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