mign(マイン、東京都荒川区)は、リノバンク(東京都渋谷区)と共同で中古戸建てのリノベーション後のイメージ画像を自動生成するシステムの開発を10月から開始した。
近年、原材料費や人件費の上昇に伴い新築住宅の価格が高騰するなか、中古戸建てをリノベーションして入居する手法が拡大。環境負荷の観点からも、建て替えよりCO2や廃棄物の排出量を大きく削減できる中古戸建てのリノベーションが注目を集めている。
ただ、リノベーション後をシミュレートするパース作成には時間と費用がかかるため、購入する中古戸建てやリノベーション事業者を決定してから、設計士とパースを作成するプロセスが一般的で、出来上がりをイメージしながら物件を検討することは困難な現状がある。そこで、両社は画像生成AI「Stable Diffusion」を活用したシステムの開発をスタート。
リノバンクのパートナー企業が手掛けた物件データをシステムが学習し、中古戸建ての画像を読み込むことで、リノベーション後のイメージ画像が短時間で生成されるしくみで、1枚の中古戸建ての画像から予算に応じた複数パターンのイメージ画像を同時に出力することができるという。
まず、内装のイメージ画像が生成できるよう開発を進め、将来的には外装の画像生成機能の実装も目指す。生成画像は、リノベーションを検討している顧客の参考となるよう、リノバンクが運営する中古戸建て+リノベーションの物件検索サイト「たすリノベ」やその他の販促ツールに掲載していく。今後、両社は早期の実用化に向けて開発を進めていく。
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