タマホーム(東京都港区)が10月10日に発表した2024年5月期第1四半期(2023年6月~8月)業績は、注文住宅の販売棟数の減少などにより売上高は前年同期比9.4%減の532億3700万円と減収に。利益面にも大きく響き、営業利益は同51.4%減の13億8000万円、経常利益は同48.1%減の15億3100万円、最終利益は同51.7%減の9億3200万円と大幅に落ち込んだ。
主力の住宅事業は、売上高が376億9000万円(同10.5%減)、営業損失が1600万円(前年同期は10億7800万円の営業利益)。住宅事業で注文住宅の販売棟数が同18.5%減の1581棟となったこと、リフォーム事業で人員増により販売管理費が増加したことなどが減益の要因となった。リフォーム事業の受注実績は同6.9%増の28億円と順調に推移。売上高も同7.0%増の27億円と着実に伸ばしている。
不動産事業の売上高は137億8100万円(同5.4%減)、営業利益は10億8400万円(同19.3%減)。このうち戸建分譲事業は、販売棟数が同11.4%増の409棟と好調だった。一方、オフィス区分所有権販売事業で販売区画数が減少し、営業利益が縮小した。
住宅購入者向けに保険の販売などを行う金融事業は、住宅販売数減少の影響を受け、売上高が2億3300万円(同18.8%減)、営業利益は4000万円(同44.6%減)に。メガソーラー発電所による売電を行うエネルギー事業は、売上高が1億7600万円(同29.2%減)、営業利益は3600万円(同67.9%減)で減収減益となった。
通期予想は、販売価格の見直しによる利益率の上昇などにより、売上高が2570億円(同0.4%増)、営業利益は141億円(同6.3%増)、経常利益は141億円(同4.6%増)、最終利益は92億円(同5.6%増)を見込む。
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