全国木造建設事業協会(全木協)は、今年5月から来年2月にかけて「断熱施工実技研修会」を全国で開催している。2025年4月に施行予定の新築住宅の「省エネ基準適合義務化」に向けて、国土交通省の補助事業として実施されるもの。木造住宅の現場で断熱施工に携わる大工らを対象に、適切な断熱・気密の施工手順を座学と実技で学ぶ。
2013年から18年まで国土交通省事業で実施されていた「住宅省エネルギー技術講習」の進化版。過去講習では座学とDVD視聴のみで施工手順を確認するのみだったが、今年度の実技研修会では座学時間を短縮し、実物大模型を用いて受講者が実際に実施工から解体までを行うのが特徴。
各地域で義務化される断熱レベルに応じて、一部会場では「付加断熱」のコースも新設。天井に繊維系断熱材の二重敷設、外壁側からボード系断熱材の充填、透湿防水シート敷設、通気胴縁の留め付けまでを施工する・・・
この記事は新建ハウジング10月20日号3面(2023年10月20日発行)に掲載しています。
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