JBN・全国工務店協会は9月26・27日、全国会員交流会2023 in大阪を開催した。「新時代に向けて!~工務店こそ脱炭素時代の主役となろう~」をテーマに掲げ、近畿ブロック会員らが脱炭素に資する活動を報告した。27日は各委員会の分科会も開かれ、現在工務店が直面するさまざまな課題について議論した。
同交流会は、2020年に開催予定だったがコロナ禍の影響で、実に4年越しの開催となった。開会にあたり大野年司会長(大野建設会長)は、地域や国への貢献により信頼を得、持続し続ける会員工務店のあり方を「先義後利」と表現。一方で、ダーウィンの言葉を引用し「変化に対応して生き残るのが工務店だ」と、社会情勢の変化に応じて変わることの必要性も説いた。
事例報告はダイシンビルド(大阪府)、山弘(兵庫県)、アイビ建築(京都府)、内保製材(滋賀県)の4社。高性能住宅の供給や断熱改修、再エネ利用などに加えて、地域産材の自社製材・利用、地域の魅力を高める活動など、各社がそれぞれ脱炭素や地域経済への貢献を意識して実践している取り組みを紹介した。
事例報告の進行を務めた大会実行委員長の日置尚文さん(日置建設社長)は「脱炭素は売上につながらない、余裕のある会社がやることというイメージがあるが、工務店は本業で貢献できる」と、工務店の事業と脱炭素の関わりの深さを説明・・・
この記事は新建ハウジング10月20日号3面(2023年10月20日発行)に掲載しています。
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