平松建築(静岡県磐田市)は、一戸建ての持家に住む30~49歳の男女4000人を対象に行った「住まいの空気環境」調査の結果をこのほど発表した。それによると、52.3%が自宅の空気環境に不満を持っていることが分かった。
注文住宅に1年以上5年未満住んでいる人に「自宅の空気環境に不満はあるか」と質問したところ、半数以上の52.3%が「ある」と回答。「ある」と回答した人に、どのような不満なのかを聞いたところ、最も多かったのが「室内の暑さや寒さ」(49.0%)だった。以下、「室内の臭い(ペットの臭い・焼き肉などの臭い残りなど)」(27.5%)、「結露の発生」(24.5%)、「換気時の室内の温度変化」(21.5%)、「室内の空気の循環が悪い」(20.6%)と続いた。
一方で、注文住宅を建てる際に重視した住宅性能については、半数以上が「耐震・防火・耐久性」(58.8%)、「断熱・遮熱」(51.5%)と回答。次いで「省エネルギー性」(36.4%)、「気密性」(35.3%)、「ランニングコスト」(32.9%)と続き、「空気環境」(22.0%)は4~5人に1人程度だった。自宅の空気環境を重視した人は、ほかの住宅性能と比べ、あまり高くないことがわかった。
自宅の空気環境を改善するための対策として最も多かったのは「空気清浄機」(35.8%)で、「サーキュレーター・シーリングファン」(29.6%)、「除菌・消臭スプレー」「除湿機・湿気取りグッズ」(共に27.2%)、「換気」(20.9%)と続いた。
同社では、呼吸器疾患やアレルギー症状リスクの軽減、認知機能や集中力アップ、睡眠の質向上など健康や生活の質を高めるには「住まいの空気環境」も重要だとしている。そのうえで、①窓開け換気、②24時間換気による2時間に1回の空気の総入れ替え、③デマンド換気を推奨している。
調査期間は2023年9月11日。調査対象は一戸建て(持ち家)に住む全国30~49歳の男女4000人。
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