日銀は13日、9月の「生活意識に関するアンケート調査」の結果を発表した。1年前に比べて物価が「上がった」と回答した人の割合は計95.5%となり、約15年ぶりに過去最高を更新した前回6月調査から横ばい。食品や日用品などの値上げが続く中、5回連続で9割以上が物価高を実感しており、生活に「ゆとりがなくなってきた」との回答も増加した。
物価が「上がった」と答えた人のうち、「かなり上がった」との回答は68.4%で、過去最高を更新。1年前より物価が何%程度変化したかを尋ねたところ、回答の平均値は15.0%で、これも最高となった。1年後の物価については86.8%が「上がる」と予想した。
現在の暮らし向きについては、1年前と比べて「ゆとりがなくなってきた」と答えた割合が57.4%と前回から増加し、5回連続で半数を超えた。その理由として「物価が上がったから」が88.7%に上り、「収入が減ったから」(34.5%)などを大きく引き離した。「ゆとりが出てきた」の割合から、「ゆとりがなくなってきた」の割合を引いた「暮らし向きDI」はマイナス54.3と8回連続で悪化した。
調査は全国の20歳以上の個人を対象に3カ月ごとに実施。今回は今年8月4日~9月1日にかけて行い、2016人から回答を得た。
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