ボウクス(神奈川県川崎市)は10月12日、東京都大田区田園調布にて、タウンハウス式の欧米型住宅地「Cedar Creek Community(略称:3C)」全8棟の分譲販売を開始すると発表した。
3Cは、田園調布の歴史や環境背景に由来する3つの“C”(Cedar=杉、Creek=渓谷、Community=コミュニティ)を称したプロジェクトで、アメリカの伝統的な建築スタイルである「タウンハウス式住宅」を採用。アメリカ・メリーランド州郊外の住宅地「ケントランズ」をモデルタウンに、タウンハウス式の豊かな暮らしとアメリカンスタイルの暮らしを提案する。
タウンハウス式住宅は、隣戸と接する構造壁が連結し、一般的な戸建て住宅と比較して外壁面が少ないため、材料やサッシなど建築コストを削減。外部に面する壁面が少なく、熱の出入りを最小限にした高気密・高断熱の住宅で1年中快適に過ごせるという。建物の基礎が一体的となるため、地震による変形やねじれを抑制するのに加え、3Cでは各戸を独立した構造壁で連結して揺れを分散、建物全体の耐震性を向上させた。また、連棟によって窓が減少し、建物間の「目立たないスペース」が制限されたことで、セキュリティ性を高めたとしている。
南側の「South棟」4棟、北側の「North棟」4棟の全8棟には、時間が経過しても価値や魅力が変わらない伝統的なクラシックデザインを採用。外観の連なりによる住宅地全体のデザイン調和も魅力のひとつとなっている。住民同士が協力し支えあうコミュニティ形成により、アメリカの文化を体現する住宅地を目指す。
同社は3Cを、同社ビジョンである欧米型住宅地開発プロジェクト「TND PROJECT」のパイロット事業として展開。設計・構造などの「ハード面」と、カルチャーや価値創造、その維持向上のためのプロセスである「ソフト面」の双方において、欧米型住宅地開発の「本格的な実践」の達成を目的としている。同社は、「すでに結果の出ている最良なもの(=根拠のある事例)のあらゆる要素を、徹底的に踏襲する」という点で、3Cは日本初の試みだとしている。
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