積水化学工業(大阪市)住宅カンパニーは、環境フラッグシップモデル「GREENMODEL」シリーズの多雪エリア限定商品「スマートパワーステーションN-FX GREENMODEL-S」を10月14日に発売する。
同社は、2020年10月から大容量太陽光発電システムと大容量蓄電池を搭載し、エネルギー自給自足型の暮らしを目指す環境フラッグシップモデル「GREENMODEL」シリーズを展開している。今回新たに、HEMSが季節に応じて蓄電池の運転を自動で切り替える「多雪エリア専用の蓄電池グリーンモード運転機能」を開発。同シリーズの多雪エリアへの展開を開始する。(北海道および一部離島地域を除く)
多雪エリアでは、積雪期間にPV発電量が不足し、停電時に蓄電池が十分に充電されないリスクがあるとして、これまで同シリーズの導入はしてこなかった。今回開発した新機能「グリーンモード多雪」は、気象データおよび多雪エリアのセキスイハイムHEMSデータをもとに、冬季(11~4月)と夏季(5~10月)で蓄電池運転モードを自動で切り替える。冬季は深夜電力を蓄電池に充電することで豪雪による停電に備え、夏季は日中のPV余剰電力を蓄電池に充電・活用することで、「レジリエンス」と「環境貢献・経済性」を両立。「できるだけ電気を買わない、地球環境に優しい暮らし」を実現する。
同シリーズの累積引渡し棟数は2023年9月末時点で4110棟となり、3カ年の累積引渡し計画4000棟を達成した。これにより、CO2排出量を一般住宅と比較した場合、年間約1.6万トン-CO2の削減効果が見込まれるという。
住宅の省エネ化やエネルギー自給が求められるなか、多雪エリアへの展開を開始することで全国への普及を促進し、脱炭素社会実現への貢献を加速するとしている。
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