[著者からのメッセージ~発刊にあたり]
木の香の家-木精空間-の白鳥です。
1年半ほど前の2~3月、小さな工務店向けの営業ノウハウやツールを盛り込んだマニュアルを発売する準備が整い、いよいよ…と思った矢先、あの東日本大震災が起きました。
被災地のあまりに悲惨な状態を目にして「しばらく(1~2年は)家づくりをしようと思われるお客さまはいないだろう」と予想し、マニュアル本はお蔵入りかな…と思っておりました。私自身、このまま仕事がキャンセルや無期延期などで激減したら、会社はどれだけもちこたえられるだろうかと不安に駆られておりました。
しかし、当社のOBさま、打ち合わせ中のお客さまのなかには、地震や津波で人的被害を受けられた方がおらず、建築中の現場も流されることがなかったこともあり、基本的には進行中のお話は進むこととなり、小さな当社にとっては本当に神様に感謝しなければならないくらい救われた思いをしました。
さらに予想に反して、2~3カ月後には、思わぬ震災復興ラッシュが起きてきました。OBさまのご親戚、ご兄弟で、被災された方の家づくりのご紹介がかなり増えて、予想とは真逆の抱えきれない仕事量になってしまいました。
実際、昨年1年間で10人近い方をお断りしてもなお、現在もまったく打ち合わせがスタートできず、待っていただいているお客さまが15人前後いるという信じられない状況です。
こういう新築ラッシュを経験していると「こんなに仕事が沸いてくる状態では経営マニュアルなんて誰も読んだり練習したりしないだろう。あのマニュアルは本当にお蔵入りだな…」と考えておりました。
が、月日の経過とともに、震災復興ラッシュは太平洋側の地域に限られており、世の中全体はそんなに需要が増えているわけではない情報などを耳にしました(よくよく考えれば当たり前なのですが…)。また仕事量が増えても、なかなか利益を残せないというお話も建材メーカーやメディア関係の方のお話で聞こえてくるようになり、もしかして今だからこそこのマニュアルを読んでもらって練習していただいた方がいいのかな…と考えるようになりました。
震災復興ラッシュは地域限定的ですが、消費税の駆け込みラッシュは日本全国でいずれ起きます。少しでも仕事が得やすい今の時期だからこそ、来たる消費税ラッシュのために「きちんと受注するまでの流れ」「利益を残す営業手法」を身につけておく格好の練習期間なのかもしれません。
実際、現在の当社の状況をお話しますと、1物件あたりの平均粗利は450万円前後で、1年間に12~15棟こなす予定です。震災直後は私の役員報酬はがっちり下げましたが、今期は年収ベースで約1800万円に設定しました。それでも、きちんと法人税を支払える見込みだからです。
この粗利でも、大手ハウスメーカーさんから見れば甘いのかもしれませんが、蟻のような小さいビルダーにとっては、妥当な線かなと感じております。しかし、この数値だって、営業時のいろいろなコツを身に付けておきませんと実現できないことなのです。
新建ハウジングさんの方にも「マニュアルはどうなっているのか?」という問い合わせがあり、また前述させていただいたように来たる消費税ラッシュへのスキルアップという思いから、1年半の充電期間を経て、マニュアルを発行することにいたしました。ぜひ1回の飲み代で少なくとも数十万円~数百万円の利益UPにつながる術を身につけたい方は、ご購入ください。
また本では書き切れない営業や利益確保のコツを説明するセミナーフォローを各地で開催する予定です。マニュアル購入者の方は格安にする予定ですので、あわせて勉強しに来てください。自慢ではないですが、私のセミナーは面白いみたいです(^^)
こちら(新建オンライン)から購入できます。
Pages: 1 2
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。