東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、主要都市における9月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
新築一戸建ての平均価格は、首都圏(1都3県)が前月比1.2%増の4531万円で反転上昇した。東京都は5.0%増の5537万円と反転上昇したが、分譲戸数は大幅増となった前月の反動や都下の減少により15.1%減と再び大きく下落した。神奈川県は1.2%増の4781万円、埼玉県は3.2%増の3949万円といずれも反転上昇。千葉県は2.6%減の3678万円と3カ月連続下落したが、千葉県を除いた都県が上昇に転じ、首都圏全体では3カ月ぶりに上昇した。
都市別では、東京23区が前月比7.1%増の9009万円と2カ月連続で上昇。2014年4月の集計開始以降初の9000万円台となったが、値下げ事例が前月1件から7件へと急増した。都下は4898万円(1.5%増)と2カ月連続上昇。横浜市は5585万円(5.5%減)、川崎市は5473万円(8.4%減)と反転下落した。郊外都市では、相模原市(6.7%減)が2カ月連続、千葉市(1.8%減)が3カ月連続で下落。さいたま市(1.9%増)のみ再び上昇に転じた。
近畿・中部は2カ月連続で下落
近畿圏(2府4県)は、前月比3.3%減の3508万円と2カ月連続で下落した。大阪府は3768万円(4.6%減)と反転下落したが、分譲戸数は前月比21.8%増と5カ月ぶりに増加した。兵庫県は3479万円(6.1%減)、京都府は3754万円(1.6%減)といずれも2カ月連続下落。主要3府県で下落し、近畿圏全体でも連続下落となった。都市別では、大阪市が4540万円(17.8%減)と大きく反転下落。堺市は4102万円(4.3%減)、神戸市は3866万円(5.6%減)、京都市は4338万円(14.7%減)と、主要4都市すべてで下落に転じた。
中部圏(4県)は、前月比0.4%減の3339万円と2カ月連続下落。愛知県も1.8%減の3491万円と2カ月連続で下落した。愛知県では分譲戸数が増加する一方で、価格は下落傾向にある。名古屋市は4157万円(2.3%増)で反転上昇したが、3カ月連続で拡大していた平均土地面積が縮小した。
宮城県は3472万円(1.8%増)と反転上昇し、前年同月比も8.2%増と依然高い水準にある。仙台市は3684万円(0.9%減)と下落に転じたが、前年同月比は6.2%増とプラスを維持した。
福岡県は3449万円(2.7%減)と反転下落し、前年同月比も0.1%減と僅かに下落。福岡市は4334万円(1.5%増)と2カ月連続上昇し、前年同月比も3.5%増とプラスに転じた。
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