小田急不動産(東京都渋谷区)と、トノコーポレーション (千葉県松戸市)が運営するomusubi不動産は、DIY型賃貸を特長とする空き家サブリース事業「小田急ありのまま賃貸 ~空き家活用DIY賃貸~」を開始し、このほど第1号物件をオープンした。
同事業は、近年空き家の増加が社会問題化していることを背景に、2社が双方のノウハウを生かし、未活用資産の有効活用や人口流入促進により、小田急線の沿線価値の向上や東京・神奈川エリアの空き家課題の解決を目指す事業。住宅ストック活用に貢献するだけでなく、入居者にとっても新たな住まいの選択肢となるサービスだ。
小田急不動産が物件オーナーから空き家を借り上げ、omusubi不動産がDIY可能な賃貸物件として入居者を募集・貸し出すスキームで、賃貸物件で新たに入居者を募集する際に通常必要とされるクロスの張替えや古い設備の入れ替えなどのリフォーム工事を未実施の状態で、入居者に転貸(サブリース)する。
第1号となるのは、東京都中央区佃の物件。イベント企画などを手掛けるICHIMILE(東京都中央区)が入居し、内装をDIYのうえ、外国人観光客に向けて日本の伝統文化を伝える古民家スタジオ「studio ICHI」としてオープンした。
同物件は、オーナーが相続した実家で、何代にもわたり大切に受け継がれてきたもの。物件そのものが持つ魅力を生かすため、昔ながらのトタンの外壁や味わいある色味の建具は残しながら、襖や壁紙は張り替えを行った。海外の人々がイメージする“日本らしさ”を大切に、富士山や桜のデザインなどで日本文化を表現した。
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