長谷工コーポレーション(東京都港区)は、総合地所(東京都港区)が手掛ける分譲マンション「ルネ江坂 江の木町」(大阪府吹田市)において、同社が独自開発した環境配慮型コンクリート「H-BAコンクリート」(特許取得済)を、建物の基礎・地上躯体・付属施設に全面採用する。
「H-BAコンクリート」は、普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種を併用して製造することで、従来の普通コンクリートに置き換えが可能な高い汎用性があるとともに、コンクリート材料に由来する温室効果ガス(CO2)排出量を普通コンクリートに比べ約20%削減する環境配慮型コンクリート。このほど、国土交通省より「特別評価方法認定」を取得したことで、住宅性能表示を用いる分譲マンションへも採用できるようになった。
「ルネ江坂 江の木町」においては、使用するコンクリート約7560m3を「H-BAコンクリート」とすることで、約378t(約2万7000本のスギが1年間に吸収する量に相当)のCO2排出量の削減効果を見込んでいる。なお同社では、2021年には約100万m3のコンクリートを使用しており、これを「H-BAコンクリート」とした場合には約5万tのCO2排出量を削減できる試算となる。
「ルネ江坂 江の木町」の構造・規模は、RC造11階建て。総戸数149戸。
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