プレハブ建築協会(会長=堀内容介・積水ハウス副会長)はこのほど、2022年度プレハブ住宅完工戸数実績及び生産能力調査報告をまとめ、10月2日に公表した。 2022年度に完工したプレハブ住宅の総数は12万4980戸で、前年度に比べて1510戸増加(対前年度比101.2%)した。
調査は、同協会加盟会員81社を対象に実施した。全新設住宅着工戸数に対するプレハブ住宅完工戸数の割合は14.5%(前年度比0.2ポイント増)。2022年度末のプレハブ住宅年間生産能力は23万6427戸分で、前年度比7850戸分の増加となった。稼働率は52.9%(同1.1ポイント減)。
構造別では木質系住宅が1万1421戸(同90.4%)で4年連続の減少。鉄鋼系住宅は10万1612戸(同100.3%)で2年連続増加となった。コンクリート系低層住宅は521戸(同120.9%)で10年ぶりの増加。コンクリート系中高層住宅は1万1426戸(同126.0%)で2年連続の増加となった。
建方別・階層別では、戸建住宅は4万1206戸(同93.3%)で2年ぶりの減少。低層共同建住宅は2万4017戸(同97.3%)で、7年連続の減少となった。中高層共同建住宅は5万9757戸(同109.4%)で、2年連続の増加。
また、長期優良住宅のプレハブ住宅完工戸数は3万5102戸で、プレハブ住宅完工総数の28.1%を占めた。このうち、木質系7208戸、鉄鋼系2万7800戸、コンクリート系94戸。建方別では戸建3万4961戸、共同建141戸。戸建住宅の長期優良住宅率(プレハブ住宅完工戸数に占める長期優良住宅の割合)は、木質系78.5%、鉄鋼系87.5%、コンクリート系21.4%、全体で84.8%だった。
一方、ZEH(戸建)のプレハブ住宅完工戸数は3万941戸で、木質系6283戸、鉄鋼系2万4654戸、コンクリート系4戸。ZEH率(プレハブ住宅完工戸数に占めるZEHの割合)は、木質系68.7%、鉄鋼系77.9%、コンクリート系1.0%だった。全体では75.1%で、前年度より10.2ポイント上昇し、7年連続の増加となった。
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