林野庁が9月29日に公表した2022年の「木材需給表」によると、2022年の木材の総需要量は8509.4万㎥で、前年比で296.4万㎥(3.6%)増加した。このうち用材(製材・合板・チップなど)は0.5%増でほぼ前年度並み。木質バイオマス発電用などの燃料材は18.0%増加した。
国内消費量は、前年度比317.3万㎥(4.0%)増の8205.2万㎥。中でもパルプ・チップ用材が増えた。輸出量は6.4%減の304.2万㎥。丸太や製材品が大きく減っている。
木材供給は8509.4万㎥となり、前年に比べて296.4万㎥(3.6%)増加。国内生産量は3461.7万㎥で、同2.7%増加した。このうち用材(丸太・木材製品など)の供給量は0.1%増、燃料材は9.8%増となった。
国内生産量は同89.6万㎥(2.7%)増の3461.7万㎥で、燃料材が同91.6万㎥(9.8%)増えた。輸入量は5047.7万㎥で、同4.3%増加した。このうち木材チップが3.9%増加、燃料材が32.1%増加した。
木材自給率、建築用材で増加
木材自給率は前年度比0.4ポイント減の40.7%。このうち建築用材は国内生産量が増加したこともあり、同1.5ポイント増の49.5%となった。非建築用材は燃料材、パルプ・チップ用材の輸入量が増加したことにより、同1.3ポイント減の34.2%に落ち込んだ。
「木材需給表」は、1年間(1~12月)の木材需給の状況を明らかにするため、農林水産省「木材統計調査」、財務省「貿易統計」、林野庁「特用林産物生産統計調査」、「木質バイオマスエネルギー利用動向調査」などを活用して作成。国内の木材需要・供給量を丸太換算して公表している。
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