工務店に限らず、どの業態でも「人」が商品(住宅)を売り、「人」がモノ(住宅)をつくる。「人」を対象としたビジネスをしている。これだけ便利な世の中になったとしても、結局は、人ありきだ。持続可能なビジネスの成長と成功には、いつの時代にも人が中心的要素であることは間違いない。
私たち工務店は、商品力(設計・デザイン・性能など)を磨くことはしても、社員や職人、お客様を磨くことは得意としない傾向にある。もう少し踏み込むと、人を磨くことを諦めているケースや、避けているケースを多々見かける。
その理由はシンプルだ。人を磨くことは難しいし、時間も費用もかかる。何より経営者の「覚悟」が必要で、難易度が高い。しかし、工務店は、地域への影響力が高い。だからこそ、存続が必要だ。そのためには、人の成長が必要不可欠である。
最近、どの会社も採用に苦戦をしていると聞く。集客が難しくなっているのと同様に、学生もお客様も、これまでのような画一的な動き方をしない。今後、この傾向は強くなり、我々も頭が痛くなる思いでいる。
採用に命運がかかっている
企業の成長が「人」次第であり、すなわち、「採用」に命運が左右されると言っても過言ではない。採用がうまくいけば、その後、その人は成長し、会社を引っ張り、盛り上げてくれることだろう。
採用の大切な5つの視点
私が採用にあたって大切にしている点は、次の5点だ・・・
この記事は新建ハウジング10月10日号8面(2023年10月10日発行)に掲載しています。
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