ZEHビルダー評価制度で6つ星を取得しているセイズ(東京都葛飾区)は2019年より、LIXIL(東京都品川区)が今年6月に発売を開始した全館空調システム「エコエアFine」の試作機を自社のモデルハウスに導入・計測するなどの実証実験を同社と共同で行ってきた。その成果を踏まえ、今後は同製品を自社の標準仕様とし、設備と躯体の一体提案を進める方針だ。
まずは「エコエアFine」についておさらいする。LIXILはかねてからフルダクト式の全熱交換型換気システム「エコエア90」を展開しているが、今回取り上げる「エコエアFine」は計画換気と空調を統合した全館空調システムだ。同社によると、発売開始から約2カ月となる8月中旬時点で、スーパーウォール(SW)工法の取り扱い工務店を中心に約50台の導入(モデルハウス、注文、分譲など含む)が決定。北海道、沖縄、離島を除く全国で導入でき、参考価格は工事費込みで200万円(税込)程度。同製品を利用する条件として、低容量・低風量を実現するために、対象を断熱等級6(HEAT20・G2レベル)以上の住宅に絞っている。
低容量・低風量で 快適環境を実現
同システムの特徴は、業界最小クラスの低容量(kW)・低風量(㎥/h)を実現している点だ。一般ルームエアコン4.0kW約1台分相当の出力により、家全体を快適な室温、かつきれいな空気のまま保つことができる。
設置条件は・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー10月号(2023年9月30日発行)効く冷暖房[超]Q&A〈機器選定・施工編〉』(P.16〜)でご覧ください。
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