エアコンは躯体との取り合いが多く発生します。不具合を防ぎ、機器交換に配慮したエアコン施工の基本をQ&Aにまとめました。エアコン交換を中心に実績豊富なフジテックの鈴木崇雄氏・片岡宏輔氏への取材をもとに、ケンジと松太郎の対話形式で構成しています。
取材協力:フジテック・鈴木崇雄/片岡宏輔 資料提供:フジテック(特記以外)
Q. 室内機の設置に際して注意するポイントは?
A. 交換時の室内機の大型化に備えて室内機周囲に余裕を設ける。上部は吸い込み量確保のため100㎜以上空け、下部はカーテンレールとの干渉に注意。最近の室内機は奥行きがあるので、建具との干渉にも注意
ケンジ エアコンの配置に関して、設計時に注意する点は何かな?
松太郎 メンテナンスや交換時の配慮だ。最近の壁掛けエアコンは壊れやすく、5年で機器交換をすることも。躯体をいじらずに最小限の労力で付け替えられるようにしておきたい。
ケンジ 室内機に関する注意点は?
松太郎 設置位置だね。エアコンは省エネのためにどんどん大型化している。新築時にぴったりでも買い替えたら納まらないことがある。
ケンジ 室内機の周囲に余裕をもたせるべきなんだな。寸法不足だとどんな不具合が発生するの?
松太郎 多いのが室内機と天井と空き寸法だ。昨今の機種は吸込口が室内機上部にある。買い替えた室内機の寸法が大きいと空き寸法が不足する。
ケンジ 吸い込み量が不十分だと冷暖房能力が発揮できなくなるな。あちなみに必要な空き寸法はどのくらい?・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー10月号(2023年9月30日発行)効く冷暖房[超]Q&A〈機器選定・施工編〉』(P.72〜)でご覧ください。
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