昨今の高効率化したエアコンにはどのような技術が使われているのか? それを生かすにはどう使うべきか。エアコン選定のための基礎知識と運転方法のコツをQ&Aにまとめました。電気電子分野から電力分野までカバーする東海大学工学部の木村英樹教授への取材をもとに、ケンジと松太郎の対話形式で構成しています。
取材協力:東海大学工学部教授・木村英樹 資料提供:木村英樹(特記以外)
Q. 省エネ重視のエアコン選びのポイントは?
A. 高APFで低負荷時に消費電力の少ない機種を選ぶ。各社の最新の上位機種が対象になる。高性能を実現している技術についても調べる。上位機種は室内機・室外機ともに寸法が大きいので配置に注意
ケンジ 高断熱住宅に適したエアコンを選ぶにはどんな視点で情報を見ればいいの?
松太郎 G2程度の断熱性能の場合、14畳用エアコン(冷房4kW、暖房5kW)で冷暖房負荷をカバーできる。それらの機種を前提に説明しよう。
ケンジ 最初に注目するのはどこ?
松太郎 通年エネルギー消費効率を示すAPFだ。年間を通して1の電気エネルギーで得られる冷房・暖房能力を数字化している。中間期の運転を含むため数字はCOP値よりも大きくなる。
ケンジ 上位機種はAPF7を超えるんだ。下位機種とは大きな差がある。
松太郎 三菱電機の下位機種である22年モデルMSZ-GE4022SはAPF4.9。同クラス22年モデルのパナソニックのCS-EX402D2は同5.8。一方、上位機種の日立RAS-X40M2は同7.5、三菱電機MSZ-FZ4022Sは同7.8。
ケンジ 14畳の機種は200V仕様の方がAPFが高く、期間消費電力量が低い機種が多いな。
松太郎 APFを高めるには・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー10月号(2023年9月30日発行)効く冷暖房[超]Q&A〈機器選定・施工編〉』(P.58〜)でご覧ください。
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