信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、ヒビシン建設(岐阜県羽島市)が9月8日に、岐阜地裁より破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債は約1億2000万円。
《注目記事》建設業者倒産に歯止め効かず 過去5年で最多ペース
同社は羽島市および近隣の愛知県尾張地区を受注エリアとし、一般個人向けの住宅新築・改修工事を主体に企業の事務所や倉庫、工場などの改修、営繕工事を手がけ、2018年3月期の年売上高は約2億1900万円を計上していた。
しかし、リーマン・ショック後に市場環境が悪化した際、大幅な損失計上を余儀なくされたことで財務面は債務超過に陥っていたほか、近時は工事の受注や着工が計画通りに進まず、業況は停滞を余儀なくされ、2022年3月期の年売上高は約1億円に留まると同時に採算割れとなっていた。また、その後も業況に改善は見られず、資金繰りに行き詰まったことで今回の措置となった。
■関連記事
2023年上半期の企業倒産、建設業は前年同期比36.2%増
8月の企業倒産、増加率コロナ禍以降最大 建設業は157件
工務店の受注不振がプレカットを直撃 住宅需要は期待できず
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。