東京・明治神宮外苑の再開発に伴う樹木伐採について、事業者の三井不動産は9月29日、伐採開始が2024年1月以降になるとの見通しを示した。当初は今年9月以降としていたが、切る本数を減らす見直し案を盛り込んだ環境影響評価書の変更届を東京都に提出するまで時間がかかるため。
同社担当者が29日都庁を訪れ、都側に報告した。再開発では神宮球場と秩父宮ラグビー場を建て替え、高層ビルなどを整備する。現計画では、高さ3メートル以上の樹木1904本のうち743本を伐採。837本を植樹するため今よりも木は増えるとしているが、既存の樹木を切ることへの批判は根強い。
都は12日、伐採開始前に樹木の保全に関する見直し案を示すよう事業者側に要請。これを受け同社などは、具体案を盛り込んだ変更届を年末か年明けに都に提出すると報告した。
全体の再開発は36年に完了予定だが、同社担当者は都庁で記者団に「どれぐらい影響が出るか検討している」と語った。
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