YKK AP(東京都千代田区)は9月28日、アルフレッシュ(三重県津市)と共働した、中古戸建て住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクト物件「TSUNAGU 三重の家」が三重県津市にて完成したと発表した。同プロジェクトの24物件目となる。
同プロジェクトは、全国のリノベーション事業者と連携し、既存戸建て住宅に「断熱」「耐震」を軸とした性能向上リノベーションを実施して、住まいの価値が「窓・開口部」でかえられるかを実証するというもの。
今回は、築38年の物件に同社の高性能樹脂窓や断熱玄関ドアを採用し、断熱性能を改修前の約8.3倍に向上させた。HEAT20 G2相当をクリアすることで、ヒートショックのリスクを軽減し、健康で快適な居住空間と高い省エネ性を実現した。2022年新設の断熱等性能等級6をクリアしているほか、C値0.4cm2/m2と高い気密性能を確保している。また、同社の開口部耐震商品「FRAMEⅡ」門型を2カ所に使用。開口部の耐力壁量を増やすことで、耐震等級3相当の強度を実現した。
同物件は、3つの「つなぐ」をコンセプトに高水準のリノベーションを実施。家族・友人との健康で楽しい暮らしの空間を意識した「人と絆ぐ」、近隣とのかかわりを大切に、空き家問題などの課題解決を通じてSDGsに貢献する「社会と繋ぐ」、古くて良いものを活用して未来に住みつなげる「時代を継なぐ」の3つ価値を提供する。地域への発信、コミュニティ形成の場所としても活用し、地域の子どもたちへ衣・食と同じように「いえ」や「くらし」の大切さを考えるきっかけとなるような「住育」の機会を提供する場所としていく。
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