積水ハウス(大阪市)、フクビ化学工業(福井市)、エスエスピー(つくば市)の3社は、塩ビクロス廃材をアップサイクルした内装壁面建材を共同開発した。日本初という。
塩ビクロスは、塩化ビニール、炭酸カルシウム、パルプを配合した複合素材であるためリサイクルが難しく、コストの高い埋め立てが必要な処理困難物とされているものの、最近は防音材などにリサイクルする動きが出ている。
そんななか3社は、塩ビクロス廃材をアップサイクルしたデザイン建材を開発。積水ハウスの資源循環センターで分別された塩ビクロス廃材を原材料とし、エスエスピーの混錬技術を使って塩ビとパルプを混ぜたリサイクル原料に再資源化し、フクビ化学工業の異形押出成形技術を使ってデザイン建材に生まれ変わらせるスキームとなっている。
アップサイクルされた建材は、炭酸カルシウムとパルプの素材感を生かしたリブ柄で、木製の壁面材よりも価格を抑えられるとする。
戸建て・集合住宅の新築、リフォームでの採用に向けて、2024年4月の商品化を目指す。
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