政府は26日公表した9月の月例経済報告で、景気の全体判断について「緩やかに回復している」を維持した。この判断は5月以来5カ月連続となる。個別項目では、企業収益を「総じてみれば改善している」に引き上げた。企業収益の上方修正は2022年3月以来1年半ぶり。
一方、住宅建設は「このところ弱含んでいる」に下方修正。今後のリスクについては、引き続き欧米の金融引き締めや中国経済の先行き懸念による海外経済の下振れを挙げた。
企業収益は、23年4~6月期の法人企業統計調査で企業の経常利益が過去最高となったことを踏まえた。住宅建設は建設資材の価格高騰や労務費の上昇による建築費の高止まりを受け、2カ月連続で判断を引き下げた。内需の柱である個人消費は「持ち直している」に据え置いた。
海外経済の全体判断は「一部の地域において弱さが見られるものの、持ち直している」を5カ月連続で維持。地域別でも欧米、アジアの全地域で前月の判断を据え置いた。
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