アイカ工業(愛知県名古屋市)の海外グループ会社で、化成品の製造・販売を担うアイカ広東社(中国広東省)がこのほど、接着剤などの新工場を建設した。総投資額は約60億円(2億9300万元、1元=20.35円)。生産能力はこれまでの約2倍となり、増強した生産能力とこれまでに構築した販売網や技術でさらなる成長を図り、2022年度に1413億円だった化成品セグメントの売上高を、2026年度に1750億円へ伸長させる計画。
同社グループは、国内建設市場の動向に左右されにくい骨太な経営体質への変革を目指し、海外での事業展開を推進している。化成品事業では、アジア・オセアニア地域における旺盛な需要を取り込もうと、グループ会社間のシナジー創出や生産能力の増強に注力している。
中でも、フェノール樹脂は、海外化成品事業における基幹商品となっており、中国では3工場の立ち上げに取り組んでいる。その中国3大プロジェクトの第一弾として、今回、新工場を拡張、移転した。9月から本格稼働を開始している。
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