サイエンスホーム鹿屋店の代表、前迫智博さんは、大手ハウスメーカーで現場管理の仕事を経験したのち、2代目として前迫建設の事業を継承し、本格的な木造軸組工法の家づくりに取り組んでいた。しかし、近年は意匠、性能ともに求められるハードルが高くなり、負担が大きく感じられるようになってきたという。そこで出会ったのがサイエンスホームだった。加盟後、自社にもたらされた生産性や意識の向上について語ってもらった。
サイエンスホームに加盟する前、前迫建設としては毎年10棟前後の木造軸組工法の家を供給しており、前迫さんも「自社大工、常用大工の腕はどこにも負けない」という自負があった。
ただし、いちから自由設計でつくるとなると、建て主と綿密な打ち合わせが必要となる。基本設計をまとめるだけでも半年かかることもあった。
もう少し効率よく受注できないものだろうか。そう思い始めた 2018年頃にサイエンスホームのDMを見てその規格住宅としての完成度の高さに興味をひかれた。「うちも木造をやってきたのだから方向性としては同じ。先代の時から培ってきた技術力を生かして、スムーズに取り入れられるはず」と導入を決めた。
業務効率とモデルハウスのメリット
サイエンスホームに加盟してみて前迫さんがもっとも驚いたのは、その効率のよさだ。「今まで1~2週間かけて作成していた見積書が15分でできてしまう。初回面談から契約までがスムーズに進むので、私だけでなくお客様もお互いに楽ですよね」。
加盟後、早い段階でモデルハウスを建てたことも営業面で大きな後押しとなった。「いい土地が見つかったので、売却を前提にモデルハウスを計画しました。会社の資産をつくるつもりで建てたのです。来場も順調で、お客様も実物を見て、“こうなるのか”と安心して契約してくれるようになりましたね」。
受注金額は下がっても利益率は倍増
前迫さんの場合、以前は予算が十分でない顧客に対しては「無理に建てないほうがいい」とアドバイスすることもあった。「資産として残せるような、十分な性能や品質を持つ建物を建てるにはどうしてもある程度の予算が必要」という考えがあるからだ。
しかし、サイエンスホームであれば、プレカットや施工法を徹底的に合理化しているので、無垢の国産ひのきをふんだんに使った真壁工法の家が本体価格1000万円台から購入可能。建物を断熱材ですっぽり包んで、四季を通じて快適に暮らせる「外張り断熱」の性能の高さも好評だ。
「うちだと2000万円台前半で受注することが多いですね。これから物価はどんどん上がっていく。従来のような家づくりを続けていたら、建てられるのは高所得層のお客様だけ。やはりボリュームゾーンとなる価格に踏み込んでいかないと生き残れない」と前迫さん。
若い建て主も増えてきたという。「やはり真壁づくりの家って普遍的なよさがありますよね。何十年経ってもデザインが古びないし、飽きられない。当社の地元も過疎化が進んでいますけど、伝統的なスタイルや、木の癒しを感じる“居心地”を好むお客様は必ず一定数はいらっしゃるので、その需要に応えていきたい。先々の受注は心配していませんね」。
事業が順調に展開している背景には、本部の強力なバックアップもある。サイエンスホームの良さを最大限に感じられる写真を使ったチラシ制作支援のほか、定期的な営業研修も実施。
「異業種から転職してきた社員もいるのですが、研修の内容を実践することで、すぐに受注を挙げられるようになりました」。
受注棟数は以前と同様に年間10~15棟ペースをキープしている。「利益率は以前の倍近い、30%以上を確保できるようになりました。手間が減って、利益を上げられるようになり、精神的にゆとりが持てています」。
今後の課題は社員、職人の高齢化。「でも、サイエンスホームは営業、施工を効率的に進められるので、スタッフも育成しやすいですね」と前迫さん。これから組織の改革も順調に進んでいきそうだ。
問い合わせ►►►サイエンスホーム営業本部 TEL.053-581-8818
他に無いモデルハウス支援策「SSSシステム」
以前、自由設計の注文住宅をメインにしていた頃は、仕様が毎回異なることもあり、モデルハウスは持っていなかったという前迫さん。しかし、サイエンスホームではモデルハウスによって、質感や空間の奥行きなど最終的な仕上がりのイメージを伝えられるので、営業面では非常に有効だと語る。そうした加盟ビルダーのためにサイエンスホーム本部が用意しているのが「SSSシステム」。
本部が土地や建物を所有する形でモデルハウスを建築し、加盟店は賃貸料を支払うだけでモデルハウスを利用できるという仕組みだ。モデルハウスとして利用したあとの売却益は本部との折半となる。「費用について銀行と交渉しなくてすむのがありがたい。うちも2棟めのモデルハウスを出すときには利用したい」(前迫さん)。
加盟店の資金面の不安を軽減してくれる支援策だ。
詳しい情報はこちら►►►サイエンスホーム加盟店募集のご案内
(sponsored by サイエンスホーム)
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