北海道産の木材を使用した住宅、商業建築を行う三五工務店(北海道札幌市)は、道産材をふんだんに使った3階建て木造分譲マンション「TOU(棟)-ASAHIGAOKA TERRACE HOUSE-」を、9月に札幌市中央区に竣工した。
メゾネットタイプの分譲マンションで、ゆとりのある戸建て住宅と、充実した設備、複数戸の同時竣工によるコストダウンが図れるマンションの双方のメリットが融合した新たな暮らしを提案する。1階RC造、2・3階木造の総戸数4戸。札幌中心部から旭山記念公園へ向かう菊水・旭山公園通(南9条通)の、資産価値の高いエリアに位置する。
各住戸を雁行状にずらして配置し、道南杉の板張りをメインに使った外観が特徴。1階のRC部分には貫板の模様がランダムに反映され、コンクリートでありながら木材の温かみが感じられるデザインになっている。北海道産木材を構造材・フローリング・外壁・ウッドデッキ等に使用し、木に包まれた心地よい暮らしを実現する。経年変化を楽しめる外観と植栽で、地域の景観づくりも担っていく。
室内空間にもタモの無垢フローリングや造作家具を取り入れ、落ち着きのあるインテリアを演出。大開口の窓には特注のサッシを採用し、札幌中心部の方面に向けることで、リビングから街並みを望む景観を楽しむことができる。各住戸がずれて配置されているため、テラスやバルコニーでは人目を気にせずBBQや趣味等を行えるほか、雪が積もらない車庫と共用スペースのロードヒーティングで雪の負担を軽減する。
住戸ユニットは3フロアで構成され、各住戸専用ガレージから玄関に入ることができる。1階はエントランスホールと浴室・トイレがあり、プライバシーが確保されたテラスへつながっている。2階は居室とLDK、3階には多彩に活用できるフリースペースと2つの居室を用意。戸建てと同様の快適さを実現する設計となっている。家電や照明などをスマホやスマートスピーカーから操作できるスマートホームなども採用。自然素材を利用しながら、性能、品質、安全性を提供する。また、木造の低層分譲マンションにすることで、同地域の注文住宅や分譲マンションとの価格差を実現した。
延床面積105.20~130.86平方メートル、販売価格は5750万円~6380万円(税込)。
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