信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、小幡工務店(栃木県真岡市)が9月15日、宇都宮地裁真岡支部から破産手続き開始決定を受けた。負債額は破産申し立て時点で約1億6000万円。
《注目記事》建設業者倒産に歯止め効かず 過去5年で最多ペース
1951年創業、1973年に法人化した同社は、「オバタハウス」のブランド名で、数寄屋造りやローコスト住宅などを手掛けた。地元真岡市を中心に、県東部エリアを営業基盤とし、近年は太陽光発電設備の販売・施工にも力を入れ、最盛期の2014年2月期には売上高約2億4100万円を計上。
しかし、ウッドショックによる原価高騰で新築受注は弱含みとなり、特にコロナ禍以降は受注不振にあえいでいた。2023年2月期の売上高は約4800万円まで落ち込み、今年8月、債務不履行が表面化し、9月3日に事業を停止していた。
■関連記事
2023年上半期の企業倒産、建設業は前年同期比36.2%増
8月の企業倒産、増加率コロナ禍以降最大 建設業は157件
工務店の受注不振がプレカットを直撃 住宅需要は期待できず
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。