国連は18日、2030年までの達成を目指す「SDGs(持続可能な開発目標)」に関する首脳級会合「SDGサミット」を開き、「SDGs達成は危機的状況にある」として、各国が取り組み加速を誓う政治宣言を採択した。
SDGsは15年に国連サミットで全会一致で採択され、今年は達成期限までの中間年に当たる。政治宣言採択を通じて、国際社会の機運を高める狙いだ。
SDGsを取り巻く環境は、気候変動や新型コロナウイルスの流行、ロシアのウクライナ侵攻などで厳しさを増している。7月に発表された国連の特別報告書によれば、評価が可能な約140の課題のうち、順調に進んでいるのは15%にとどまり、48%の進捗(しんちょく)が不十分で、37%は「停滞または後退」しているという。
グテレス事務総長は演説で「SDGsはただ目標を並べたものではない。人々の希望や夢、期待を支えている」と強調。各国に一層の行動を求めた。
SDGサミットは4年に1度、2日間の日程で開かれ、今回は19年に続き2回目の開催。岸田文雄首相は19日に演説する予定。
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