積水ハウスが19日発表した「男性育休白書」によると、2023年の調査で育児休業を取得した男性の割合は前年比7.2ポイント上昇し24.2%に達した。4人に1人が取得したことになる。平均取得日数は3倍弱の23.4日に伸びた。1カ月以上取得した割合が4割を超えた。都道府県別では岩手が43日と最長だった。
調査は小学生以下の子どもと同居する全国の20~50代の男女計9400人を対象に、6月にインターネットで実施した。同社は19年から毎年、全国調査を行っている。
白書では育休取得が広がる一方、収入面の不安から育休取得を諦めるとの回答が全体で56.5%、20代男性では70.0%に達した。政府が検討している育休中の給付金が手取り額の100%になれば育休取得が可能になるとの回答は80.6%となった。
育児参加に関する5項目の回答結果を基に、都道府県を順位付けした「男性の家事・育児力」調査では、2年連続で高知が1位となった。育児に携わる男性の「幸福度」が高かった。2位は鳥取(昨年3位)。3位は佐賀(同23位)で、女性から見た男性の家事・育児時間が全国トップクラスの週19時間だった。
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