工務店業界では、将来の人材不足に備え、大工を社員化する動きが進んでいます。私が手がけた工務店の民事再生申立手続きにおいても、民事再生会社のスポンサーになってくれた建設会社の社長は「社員大工が何人もいて、一気に雇用できる点」が魅力だと言ってくれた経験もあります。
大工の数が激減していくと思われる中、今後は工務店業界において、大工の争奪戦回避のため、さらに社員大工化を進める動きが強まっていくことが予想されます。
社員大工の意識
社員大工の中には、日頃、一人親方の棟梁と共に仕事をしている中で、自らのスキル向上に高い意識を持つ優秀な人もいます。そういった優秀な人の中には、土曜日も工事現場が動いているのであれば働きたいという意向を示す人もいます。
これまで、工務店の社長は、そういった意欲旺盛な社員大工に土曜日の勤務を推奨してきたと思います。しかし・・・
この記事は新建ハウジング9月20日号8面(2023年9月20日発行)に掲載しています。
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